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前田真一のコラム

ヒューマン経営事務所 所長  前田真一 

前田
錦秋の頃は、気候が良く食べ物が美味しい季節でいいですね。
しかし、今年を振り返ってみると、とても残念なことがありました。
相模原市の障害者福祉施設での悲惨な事件です。思い出すのも悲しいことなので詳細は省きます。犯人が持つ、優れたものだけが存在すべきと考える優生思想が大きな原因だと思われます。彼は間違った考えを持ってしまったのです。
障がいがある方は、たとえベッドで過ごす時間が1日の大部分であっても、生きていることが、存在自体が、本人や家族や社会にとって素晴らしいことなのです。
 ここで私が思い出すのが、詩人の金子みすずです。
「わたしと小鳥と鈴と」の詩の中で「みんなちがって、みんないい」と詠んでいます。
障がいを持っている人も健康な人も一緒です。いわゆる健常な人も、たまたま今は大きな障がいが無いだけです。完全な人はいません。
 私は、私を含め社会全体が、金子みすずの思想のようにありたいと願っています。       
                                              平成28年11月 

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<参考コラム> 山梨県難病・疾病団体連絡協議会 会報 (第8号)
「サザンカ」 2014年3月発行 ( 原 稿 )
                                              平成26年2月26日
山梨県難病・疾病団体連絡協議会 代表幹事  前田真一

巻 頭 言

「幸福学につながる患者会活動」

最近の「幸福学」の研究では、病気などの人生における障害が必ずしも幸福や不幸には関係しないと言われています。自分の境遇を受け入れ前向きな気持ちを持つ人、そして、周囲の人と繋がっている人が、自分が幸せであると強く感じている人であるのだそうです。
皆様は、「患者会活動」と聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか?
私は次の二つのスポーツのように「患者会活動」を捉えています。
 ひとつめは、ラグビーです。
「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン(一人はみんなのため、みんなは一人のため)」の格言のように、患者・家族がお互いに助け合い、支えあってゆくものです。
相互扶助の精神は、例えば、交流会で患者・家族の悩みを一緒に考え、ご本人に解決方法を気づいてもらうことです。また、困っている患者・家族に今までご存知ではなかったことを伝え、論理的に指導し熱意をもって励ますところの「相談」や、あるいは、嘆き悲しんで涙を流す患者の傍に寄り添って、患者の手に手を置いて一緒に涙することもその精神の表われです。
 二つめは、駅伝です。
患者会の役員や山梨難病連の幹事の仕事は、陸上競技の駅伝に似ていると思います。襷を、設立時からの先輩方から引き継いで、次代の仲間や後輩に託すようなものです。走る原動力は、お世話になった先輩への感謝の気持ちと難病患者・家族の仲間への共感と使命感、そして家族への愛の力です。
 たとえ世界中が敵になっても、患者にとって最後の味方なのが家族です。難病と戦うのは患者であり家族でもあります。難病に対し、けっして諦めない心が大事です。
さらに、家族と患者会は二律背反ではありません。家族の延長線上に患者会や難病連があるのです。
 私は妻が難病と診断された年から患者会活動を始めました。先輩方に色々とお世話になりながら患者会活動に関わり14年目になります。今振り返ってみても、色々と楽しかったことや嬉しかったことが思い出されます。患者・家族の仲間の方達と交流することが、どんなに素晴らしく得がたいものであることかを実感しています。   
 社会的意義がある「患者会活動」に参加しましょう。そして、患者会の役員や山梨難病連の幹事になり仲間との絆を強く太くして、患者・家族の皆さん自身が今まで以上に幸福になって下さい。皆で力を合わせ、襷を繋いでいきましょう。
最後に、今まで大変お世話になりました、野嶋さん、川手さん、新津さん、櫻井幸雄さん、三井さん、小泉さん、北嶋さん、他諸先輩や仲間の皆様に感謝申し上げます。有り難うございました。

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今でも忘れられない光景があります。それは、サッカー 2002 FIFAワールドカップ日韓大会のアイルランドとドイツの試合です。
 前半ドイツが1点先行し、アイルランドが追いかける展開です。アイルランドはFWにロングボールを蹴り込む戦術ですが、守りの堅いドイツに跳ね返されています。
後半になってもなかなか点が取れません。すると、応援席の半分を占める濃いグリーンの服のアイルランドのサポーターが突然、応援歌を歌いだしました。
ウエーブも起こり、まるで大きな緑の津波が押し寄せているようです。
ドイツのディフェンスに阻まれても諦めず、何度も何度も繰り返して応援しています。
 徐々に、アイルランドのペースになります。とうとう後半終了直前ロスタイムに、フォワードのロビー・キーンが1点をもぎ取り、引き分けに持ち込みました。
 私は、胸が震えるほど感動しました。単にゲームの勝ち負けではなく、苦労して日韓共同開催したのは、このアイルランドの素晴らしいサポーターを観るためだったと気がつきました。

 私たち、山梨障害年金サポートセンターの社会保険労務士は、熱い思いを持って依頼された方を全力で支援します。                                     2013年9月
                                                                                                         

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